臨床現場で大切なこと~病院検査技師・経営の視点から~
就職するにあたり臨床検査技師は様々な場で活躍しています。
病院・検査センター・企業・治験・動物病院などなど
一番いいのは自分が 楽しい やりがいがある と思える職場にたどり着けることだと思います。
さて中でも管理者が経験している 病院検査技師 についてお話ししたいと思います。
おそらく多くの病院では 検体検査室(輸血検査室)、生理検査室、病理検査室、細菌検査室といった形で分かれているかと思います。
管理人の職場は大きく検体検査室(輸血、病理、細菌含む)と生理検査室に分かれています。
通常検査室を自由に行き来せず固定されるのが大半の施設です。
なかでも病理・細菌は中堅病院や赤字病院だとまず検査室として構えません。外注になります。
⇒その検査室を置くことで赤字が膨れるからです。。。
実際に働いている検査技師の中でコストを意識して働いているのは何割いるのだろうか・・
命を助ける現場にコストは関係ない と思っている方もいるかもしれません。
もちろんそれも正解!
しかし会社という組織の人間である以上コストを気にしないと赤字となり病院破産する可能性もありません
現に法人合併が日々世間では起きています(病院も同じ)
例えば今はやりのコロナ検査
点数が何点かご存じですか?
抗原検出検査(定性)600点
抗原検出検査(定量) 560点
核酸検出(PCR)検査(委託) 1800点
核酸検出(PCR)検査(委託以外) 1350点
となっています
つまり
自費計算すると1点10円なので
抗原検出検査(定性)6,000円
抗原検出検査(定量) 5,600円
核酸検出(PCR)検査(委託) 18,000円
核酸検出(PCR)検査(委託以外)13,500円 令和4年2月現在
となります。
つまり院内で検査を行うと
抗原検出検査(定性)+核酸検出(PCR)検査(委託以外)=1950点(19,500円)となります。
1日に10件検査するとなるとコロナ検査だけで約20万円の利益が生まれます。
でも実際受診すると検査費用だけではなく初再診、院内トリアージなどほかにも諸々コストが取れます。
しかしコロナ検査もすべて自分で支払っているわけではありません
実は東京都の場合公費がつくのです(一定の条件あり)
なのでこの検査は税金から支払われるのです。
なので厚生省は先日保険点数の見直し検討案が出ました。
詳しくは本資料におけるスライドタイトルの記載部分 (mhlw.go.jp)を参照ください。
こういう情報を意識して仕事をすると別の観点から仕事ができるので面白いですよ!!